介護用のマットセンサーは、ベッドの脇の床に敷き、利用者が足をついて踏んだときに知らせる離床センサーです。置くだけで始められ、価格も抑えやすい一方で、知らせるのは立ち上がりかけた段階で、マットを避けてまたぐ方には反応しません。
この記事では、マットセンサーの仕組み、メリットとデメリット、誤報を減らす置き方、ほかのセンサーとの使い分けを整理します。
介護用マットセンサーとは、どんな仕組みか
マットセンサーは、床に敷いたマットが踏まれると、ナースコールや受信機に信号を送る仕組みです。ナースコールの子機の差し込み口につなぐ有線の型と、送信機から無線で送る型があります。「センサーマット」とも呼ばれます。工場や自動ドアのマットスイッチと仕組みは似ていますが、介護用はナースコールにつなぐ部品が用意されている点が違います。
マットセンサーのメリットとデメリットは何か
| 中身 | |
|---|---|
| メリット | 床に敷くだけで始められる。仕組みが分かりやすく、価格も抑えやすい(メーカー公式の例で、単体2万8千円、ナースコールにつなぐセット3万8千円) |
| デメリット | 知らせるのは足をついた後で、立ち上がりかけている。マットを避けてまたぐ方には反応しない |
| 気をつけること | マットの段差でつまずかないか。避けようとして転倒につながるおそれがあると書くメーカーもある |
起き上がりの段階で知らせたい場合は、ベッドの上やマットレスの下に敷くシート型が合います。違いは介護施設のベッドセンサーで書いています。
誤報を減らす設置のコツは何か
| コツ | 理由 |
|---|---|
| 凹凸や砂のない床に敷く | メーカーの取扱説明書でも、平らで砂や粉のない床面への設置が求められている |
| マットの上に物を置かない | 物の重みで反応したままになったり、正しく動かなくなったりする |
| 降りる位置に合わせて置く | 本人がいつも降りる側、足をつく位置を確かめてから置く |
| 職員が踏んだときの扱いを決める | 介助で近づくたびに鳴ると、通知に慣れて反応が遅れる。介助中は一時停止できる機能があるか確かめる |
| 置いたら動作を確かめる | 実際の使い方で鳴るかを、設置のたびに試す |
鳴りすぎ全般への対策は離床センサーの誤報・鳴りすぎ対策にまとめています。
センサーと合わせて、呼び出しをスマホへ
ソクラクのナースコールは、電池式の呼び出しボタンから、LINE WORKS・Slack・Teams・LINEに呼び出しを届けます。センサーの通知と同じスマホで、利用者が自分で押す呼び出しも受けられるようにできます。
- 配線工事なし。電池式のボタンを置くか貼るだけで、1フロア・1台から試せます
- いつ・どの部屋から呼ばれたかを自動で保存します
- 初期費用は10部屋・1フロアで32万円〜、月額は基本利用料1万円+ボタン数に応じた利用料(税別)
ソクラクが扱うのは利用者が押す呼び出しボタンです。離床センサー・マットセンサー・徘徊センサーなどの見守りセンサーは、現在は取り扱っていません。
よくある質問
マットセンサーとセンサーマットは、同じものですか
同じものを指して使われることが多い呼び方です。床に敷き、踏まれると知らせる離床センサーのことです。
マットセンサーは、身体拘束になりますか
厚生労働省の身体拘束の手引きが挙げる具体例には含まれていません。ただし、鳴るたびに座らせ直すなど、本人の行動の自由を制限する使い方は問題になります。使う理由と見直しの基準を決めておきます。
マットセンサーを避けてしまう方には、どうすればよいですか
ベッドの上のシート型や、ベッドの降り口の角に置く型、赤外線で動きを見る型など、別の方式を検討します。本人がどう動いて降りるかを見てから選び直します。
関連ページ
参考:竹中エンジニアリング製品ページ(マットセンサー MA-48・ナースコールセット NS-MA48・ベッドセンサー BS-2/BS-3・TX-BS3・ベッドコーナーセンサー B-CC・人の動きセンサー HM-1B・ドア・窓センサー送信機 HCT-115・クリップ緊急センサ送信機 HCT-CS30)、テクノスジャパン「コールマット・徘徊コールⅢ HC-3」取扱説明書、『テクノス通信』vol.50、厚生労働省「介護施設・事業所等で働く方々への身体拘束廃止・防止の手引き」(2026年10月27日確認)。

