介護の夜勤がきつい理由は、長い拘束時間、少ない人数、そして「いま何が起きているか分からない」不安が重なることです。厚生労働省のマニュアルが引く研究では、介護サービス業の過労死等の事案で夜勤の拘束時間が平均20時間と非常に長い特徴がありました。
この記事では、夜勤の負担の中身と、巡視・記録・見守りの工夫、勤務の組み方で負担を減らす方法を、施設を運営する側の目線で整理します。
介護の夜勤は、なぜきついのか
| 負担 | 中身 |
|---|---|
| 拘束時間 | 16時間前後の夜勤もある。厚労省のマニュアルが引く研究では、介護サービス業の脳・心臓疾患の7事案で夜勤の拘束時間が平均20時間 |
| 人数 | グループホームではユニットごとに1人が基準。介助中はほかの居室に目が届かない |
| 分からない不安 | 呼び出しや動き出しにどこにいても気づけるか、急変のときに相談できるか |
| 間隔の短さ | 同じ研究では、最も短い勤務間隔は夜勤から夜勤への組み合わせで、平均9時間10分 |
| 記録 | 対応が続くと、記録が朝にまとめて残る |
巡視・記録・見守りで、どう負担を減らすのか
| 工夫 | 中身 |
|---|---|
| 巡視を「必要な方」中心に | 見守りセンサーや呼び出しの記録から、夜間に動きが多い方と時間帯を知り、巡視の回り方を変える |
| 呼び出しを手元で受ける | 詰所の親機ではなく、職員が持つスマホや端末で受ける。介助中でも別の居室からの呼び出しに気づける |
| 先回りの排泄介助 | 呼び出しが集まる時間の少し前に声をかける |
| 記録をその場で | タブレットやスマホでその場で入力し、朝のまとめ書きを減らす |
| 相談先を決める | オンコールの職員、管理者、協力医療機関への連絡手順を紙とスマホの両方に |
夜勤1人の体制での工夫はグループホームの夜勤1人体制を支える見守り、記録を使った呼び出しへの対策はナースコールの頻回への対策にまとめています。
勤務の組み方で、何ができるのか
労働時間等設定改善法は、事業主に、終業から始業までの休息の時間(勤務間インターバル)を設けるなどの措置に努めることを求めています。厚生労働省の高齢者福祉向けのマニュアルでは、16時間夜勤の翌日を休みにした特別養護老人ホームの事例も紹介されています。夜勤から夜勤の間隔を空ける、夜勤明けの翌日を休みにするだけでも、負担の重なりを避けられます。
夜勤の負担を減らす取り組みは、加算や補助にもつながるのか
見守り機器やインカムを入れ、委員会で業務の見直しを続けることは、生産性向上推進体制加算の要件にも、介護テクノロジー導入支援事業の補助の要件にもつながります。詳しくは生産性向上推進体制加算とはと介護テクノロジー導入支援事業で書いています。
夜勤の呼び出しを、手元のスマホで
ソクラクのナースコールは、電池式の呼び出しボタンから LINE WORKS・Slack・Teams・LINE に呼び出しを届けます。介助中でも手元で別の居室からの呼び出しに気づけ、いつ・どの部屋から呼ばれたかが残ります。
- 配線工事なし。電池式のボタンを置くか貼るだけで、1フロア・1台から試せます
- いつ・どの部屋から呼ばれたかを自動で保存します
- 初期費用は10部屋・1フロアで32万円〜、月額は基本利用料1万円+ボタン数に応じた利用料(税別)
ソクラクが扱うのは利用者が押す呼び出しボタンです。離床を感知するセンサーは取り扱っていません。音声通話はできません。
よくある質問
介護の夜勤がきついのは、どんなところですか
長い拘束時間、少ない人数、いま何が起きているか分からない不安が重なるところです。厚生労働省のマニュアルが引く研究では、介護サービス業の過労死等の事案で、夜勤の拘束時間が平均20時間と非常に長い特徴がありました。
夜勤の巡視の回数は、減らしてもよいですか
巡視の回数は施設の方針と利用者の状態で決めるものです。見守りセンサーや呼び出しの記録で状態が分かる方は回り方を変え、必要な方を中心に回す、という見直しができます。見直しは委員会などで話し合って決めます。
夜勤記録を楽にする方法はありますか
その場でタブレットやスマホに入力すると、朝のまとめ書きが減ります。呼び出しの時刻や部屋が自動で残る仕組みなら、記録の一部を手で書かずに済みます。
関連ページ
参考:厚生労働省「勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(高齢者福祉施設向け)」、労働時間等の設定の改善に関する特別措置法 第2条、「令和7年就労条件総合調査の概況」、指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準 第90条(2026年10月27日確認)。

