離床センサーは、利用者がベッドから起き上がった、ベッドの端に座った、床に足をついた、といった動きを感知して職員に知らせる機器です。床に敷くマット型、ベッドに敷くシート型、ベッドの降り口に置く型、着衣に付けるクリップ型、赤外線で動きを見る型があり、どの段階で知らせるかが違います。
この記事では、離床センサーの種類と知らせるタイミング、起き上がりセンサーとの違い、介護施設での選び方を整理します。
離床センサーとは、何を知らせる機器か
離床センサーは、本人が自分でナースコールを押さなくても、ベッドを離れようとする動きを感知して知らせる機器です。多くはナースコールの子機の差し込み口につなぎ、ナースコールと同じ親機や端末で通知を受けます。無線で送る型もあります。
介護報酬の加算でいう「見守り機器」(ベッドから離れようとしている状態、または離れたことを感知して職員に通報できるセンサー)にも、離床センサーは当たります。定義は介護の見守り機器とはで書いています。
離床センサーには、どんな種類があるのか
| 種類 | 置く場所 | 知らせるタイミング | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| マット型 | ベッドの脇の床 | 足を床について踏んだとき | 踏んだ時点で立ち上がりかけている。避けてまたぐ方もいる |
| シート型(ベッドセンサー) | シーツやマットレスの下 | 起き上がったとき、ベッドから離れたとき | 早く知らせられるが、設定によっては寝返りで鳴る |
| ベッドの降り口に置く型 | ベッドの降り口の角 | 端に座ったとき | 降りる側が決まっている方に向く |
| クリップ型 | 着衣に付け、ひもを本体につなぐ | ひもが引っ張られたとき | 本人が外してしまうことがある |
| 赤外線・人感型 | ベッドの足元や出入口の壁 | 照射範囲に入ったとき | 向きと範囲の調整が要る。職員の出入りでも反応する |
一般に、早い段階で知らせる型ほど駆けつけに余裕ができ、そのぶん通知の回数も増えます。マット型とシート型の違いは介護用マットセンサーと介護施設のベッドセンサーで詳しく書いています。
起き上がりセンサーと離床センサーは、何が違うのか
起き上がりセンサーは、離床センサーのうち上体を起こした段階で知らせるものを指して使われることが多い呼び方です。ベッドの上のシート型が代表で、メーカーの製品にも起き上がりの検知と離床の検知を切り替えられるものがあります。立ち上がるまでに時間がかかる方、起き上がってすぐ立とうとする方には、起き上がりの段階で知らせる型が合います。
介護施設では、どう選べばよいのか
| 確かめること | 中身 |
|---|---|
| 本人の動き方 | 起き上がってすぐ立つのか、端に座ってから立つのか。転倒が起きている時間帯と場面 |
| 駆けつけまでの時間 | 通知から居室に着くまで何秒かかるか。遠いほど早い段階で知らせる型が要る |
| ナースコールとのつなぎ方 | いまのナースコールのメーカー・方式に合う接続部品があるか。無線で送れるか |
| 通知の受け方 | 詰所の親機か、職員が持つ端末やスマホか |
| 使う理由と期間 | なぜ使うのか、いつ見直すのかを決めて記録する |
価格の目安は離床センサーの価格相場、鳴りすぎへの対策は離床センサーの誤報・鳴りすぎ対策にまとめています。
センサーと合わせて、呼び出しをスマホへ
ソクラクのナースコールは、電池式の呼び出しボタンから、LINE WORKS・Slack・Teams・LINEに呼び出しを届けます。センサーの通知と同じスマホで、利用者が自分で押す呼び出しも受けられるようにできます。
- 配線工事なし。電池式のボタンを置くか貼るだけで、1フロア・1台から試せます
- いつ・どの部屋から呼ばれたかを自動で保存します
- 初期費用は10部屋・1フロアで32万円〜、月額は基本利用料1万円+ボタン数に応じた利用料(税別)
ソクラクが扱うのは利用者が押す呼び出しボタンです。離床センサー・マットセンサー・徘徊センサーなどの見守りセンサーは、現在は取り扱っていません。
よくある質問
離床センサーは、ナースコールにつなげますか
多くの離床センサーは、ナースコールの子機の差し込み口につなぐ部品や、無線で送る受信機とセットで使えます。ナースコールのメーカーや方式ごとに接続部品が分かれていることがあるため、いまの設備のメーカーと型番を確かめてから選びます。
離床センサーは、身体拘束になりますか
厚生労働省の身体拘束の手引きが挙げる具体例に、離床センサーは含まれていません。ただし例は例示とされ、判断のポイントは本人の行動の自由を制限しているかどうかです。使い方の基準は離床センサーの使用基準と解除基準で書いています。
全員のベッドに離床センサーが必要ですか
必ずしも必要ではありません。転倒のおそれが高い方、夜間に一人で動き出す方など、必要な方に絞って使い、定期的に続けるかを見直します。加算の要件で全居室への設置が求められる場合は、その要件に合わせます。
関連ページ
参考:竹中エンジニアリング製品ページ(マットセンサー MA-48・ナースコールセット NS-MA48・ベッドセンサー BS-2/BS-3・TX-BS3・ベッドコーナーセンサー B-CC・人の動きセンサー HM-1B・ドア・窓センサー送信機 HCT-115・クリップ緊急センサ送信機 HCT-CS30)、テクノスジャパン「コールマット・徘徊コールⅢ HC-3」取扱説明書、『テクノス通信』vol.50、厚生労働省「生産性向上推進体制加算に関する基本的考え方…」(令和6年3月15日 老高発0315第4号)、「介護施設・事業所等で働く方々への身体拘束廃止・防止の手引き」(2026年10月27日確認)。

