クリニックのLINE予約・LINE問診|3つの方法と費用、運用でつまずくところ

クリニックのLINE予約・LINE問診|3つの方法と費用、運用でつまずくところ(ソクラクのコラム/医療DX・業務効率化)

クリニックがLINEで予約や問診を受ける方法は、大きく分けて「LINEから予約システムへ案内する」「予約システムのLINE連携を使う」「LINEをカルテIDや予約とつなぐ」の3つです。どれが合うかは、LINEで何をしたいかで決まります。予約の入口を増やしたいだけなら、いちばん軽い方法で足ります。
この記事では、3つの方法の違い、LINE公式アカウントの費用、LINE問診で気をつけること、導入してからつまずきやすいところを整理します。

目次

クリニックがLINEで予約を受けるには、どんな方法があるのか

方法できること向いている場合
1. LINEから予約システムへ案内LINE公式アカウントのメニューに、いまの予約ページへのリンクを置く。予約は今までどおり予約システムで受けるまずLINEを予約の入口にしたい。費用をかけずに始めたい
2. 予約システムのLINE連携LINEの中で予約・変更・キャンセルができ、前日のリマインドも自動で届く予約の電話を減らしたい。無断キャンセルを減らしたい
3. LINEとカルテID・予約をつなぐLINEの相手が、どの患者さんのカルテかが分かる。相談の経緯や対応の残りを、スタッフの役割ごとに管理するLINEでの相談が多く、未対応が溜まる。来院時に経緯が伝わらない

1から順に重くなります。いきなり3から始める必要はありません。1か2で始めて、LINEでのやり取りが増え、誰が何に返すかが回らなくなったところで3を考えるのが自然な順番です。

LINE公式アカウントの費用は、いくらかかるのか

LINE公式アカウントの月額は、一斉に送るメッセージの数で決まります(税別、2026年10月時点)。

プラン月額無料で送れる通数
コミュニケーション0円200通。超えた分は送れない
ライト5,000円5,000通。超えた分は送れない
スタンダード15,000円30,000通。超えた分は従量課金で送れる

通数は「送った人数 × 回数」で数えます。友だちが1,000人いて月に1回お知らせを送れば1,000通です。一方、患者さんとの1対1のチャット、自動の応答メッセージ、友だち追加のあいさつは通数に入りません。予約の受付や個別の相談が中心なら、無料のプランでも回ることがあります。

予約システムのLINE連携(方法2)を使う場合は、これとは別に予約システムの利用料がかかります。費用は製品ごとに違うので、LINE連携がどのプランに含まれるかを確かめておきます。

LINEを、カルテIDと予約につなぐ

ソクラクは、LINEのやり取りをカルテID・予約・診療履歴とつなぎ、誰にどの対応が残っているかを役割ごとに見えるようにする仕組みを作っています。自院のクリニックで実際に動かしているものです。

  • 初期費用50万円〜、月額5万円(システム利用・保守)
  • いまお使いのLINE公式アカウントに接続します。作り直しは要りません
  • まずLINEとカルテIDだけ、という小さな始め方もできます

クリニックのLINE構築について見る

予約の入口を増やしたいだけなら、LINE公式アカウントと予約システムの連携で足ります。その場合はそうお伝えします。

LINEで問診を受けるときは、何に気をつけるのか

来院前に問診を済ませてもらうと、受付と待ち時間が短くなります。ただし問診の内容は、病名や症状を含む要配慮個人情報です。LINEのトーク画面で症状を細かく聞くのではなく、問診フォームに案内して、回答はフォームの側で管理する形が基本です。

決めること中身
回答の置き場所問診の回答がどのサービスに保存され、誰が見られるか。電子カルテへどう取り込むか
トークで聞かないこと症状の詳細や既往歴は、トークでやり取りしない。必要ならフォームか来院時に聞く
見る人と権限受付・看護師・医師で、どこまで見られるかを分ける。退職したらすぐ止める
返信の線引きLINEで答えるのは予約や案内まで。診療の判断に関わる質問は、受診か電話に案内する

外部のサービスに患者さんの情報を置く場合は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に沿って、契約やサービスの安全管理を確かめておきます。生成AIを問診の整理に使う場合の注意はChatGPTを医療・クリニックで使うにはで書いています。

LINE予約を入れてから、どこでつまずきやすいのか

入れるところより、入れてからの運用で止まることのほうが多いです。

よくあること先に決めておくこと
未対応のトークが溜まる誰が、いつ、どのトークに返すか。受付・看護師・医師で担当を分ける
自動返信が何度も届く休診日の自動返信は1人に1回だけにする、など送る条件を絞る
タグが増えて管理できないタグは「使い道が決まっているもの」だけ作る。半年に1回見直す
来院時に経緯が伝わらないLINEでの相談内容を、来院時にスタッフが見られる場所に残す

一斉配信のためのツールを入れても、ここが決まっていないと現場の負担は減りません。LINEを予約やカルテとつないで運用の基盤にする考え方は、クリニック・病院のLINE構築にまとめています。

よくある質問

LINE公式アカウントは無料で使えますか

月額0円のコミュニケーションプランがあります。一斉に送れるのは月200通までですが、患者さんとの1対1のチャットや自動の応答メッセージは通数に入らないため、予約の案内や個別のやり取りが中心なら、無料のプランから始められます。

いまの予約システムを、LINEとつなげられますか

製品によります。LINE連携の機能を持つ予約システムもあれば、APIで外からつなぐ必要があるものもあります。まずはLINE公式アカウントのメニューに予約ページへのリンクを置くだけでも、LINEを予約の入口にできます。

LINE予約で、無断キャンセルは減りますか

前日などにLINEでリマインドを送ると、予約を思い出してもらいやすくなり、変更やキャンセルの連絡もLINEから気軽に送ってもらえます。どれだけ減るかはクリニックによって違うため、導入の前後で無断キャンセルの件数を記録して比べるのが確実です。

LINEで患者さんの相談に答えてもよいですか

予約や来院の案内、一般的な質問への回答には使えます。症状を聞いて診療の判断をすることは、LINEのトークでは行わず、受診やオンライン診療に案内します。どこまでLINEで答えるかを院内で決め、スタッフが迷わないようにしておきます。

関連ページ

参考:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」(2026年10月25日確認)、厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版」。料金やサービスの仕様は変わることがあります。導入の前に最新の内容をご確認ください。

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