化粧品OEMの費用は、「最初に一度だけかかる費用」と「つくるたびにかかる費用」に分けて見ると判断しやすくなります。1個あたりの単価は、数量・剤形・容器で大きく変わるため、見積もりはこの2つを分けて出してもらいます。個人でも、製造販売業の許可を持つOEMメーカーに製造販売元になってもらえば、自分で許可を取らずに自社ブランドの化粧品を売れます。
この記事では、化粧品OEMの費用の内訳、ロットの考え方、個人で始めるときに押さえることを整理します。
化粧品OEMの費用は、何で決まるのか
| いつかかるか | 中身 |
|---|---|
| 最初に一度 | 処方の設計と試作、容器・ラベル・外箱のデザインと版下、オリジナル容器なら型の費用、ブランド名の商標 |
| つくるたびに | 中身の製造、容器・ラベル・外箱、詰める作業(充填)と包装、送料と保管 |
| 売るために | LPや商品ページ、販促物、店頭ツール。ECなら手数料や広告 |
見積もりを比べるときは、合計額ではなく、最初の費用を何個で割って考えるかをそろえます。最初の費用が安く見えても、つくるたびの単価が高ければ、続けるほど差が開きます。
ロットを小さくすると、何が変わるのか
| 小さくつくる | 大きくつくる | |
|---|---|---|
| 1個の単価 | 上がる | 下がる |
| 最初に払う額 | 少ない | 多い |
| 売れ残り | 出にくい | 出やすい |
| 直しやすさ | 次のロットで処方や容器を直せる | 売り切るまで直せない |
初めての自社ブランドなら、単価が多少高くても、売り切れる数量から始めるほうが安全です。既製の容器を使う、既にある処方を調整する、といった選び方でも、最初の費用と最小ロットを抑えられます。数量を増やして単価を下げても、売れ残れば利益は消えます。売れない理由については化粧品OEMが売れない理由で書いています。
価格帯から、原価の上限を出す
ソクラクの化粧品OEMは、置きたい価格帯から原価の上限を出し、その中で剤形・容器・数量を決めます。企画から処方、容器、表示、売り方まで、まとめてこちらで組み立てます。
- 既存の処方のままラベルを替える形なら、300個〜・初期費用20万円〜・最短1ヶ月が目安です
- アンプル・美容液・ジェルは300〜500個、シートマスクは1,000枚からが目安です
- 容器・ラベル・全成分表示・外箱の版下までつくります
- つくるものが決まっていない段階からご相談いただけます
見積もりは、最初にかかる費用と、つくるたびにかかる費用を分けてお出しします。
個人でも、化粧品OEMで自社ブランドを始められるのか
始められます。化粧品を市場に出すには化粧品製造販売業の許可が要りますが、許可を持つ製造販売業者から仕入れて売るだけなら、許可は要りません。OEMメーカーに製造販売元になってもらい、自分は発売元として売る形です。
| 押さえること | 中身 |
|---|---|
| 製造販売元 | OEMメーカーが製造販売元を引き受けるか。容器や外箱には製造販売元の名前と住所が載る |
| 自分でつくらない | 自宅や店で中身をつくったり詰め替えたりするには、化粧品製造業の許可が要る |
| 広告の責任 | 誇大な広告の禁止は、許可の有無に関係なく誰にでもかかる。言える効能は56項目の範囲 |
| ブランド名 | 使う前に商標を調べ、必要なら出願しておく。売り出してから名前を変えると、容器と外箱を刷り直すことになる |
自分で製造販売業の許可を取る道もありますが、総括製造販売責任者を置き、品質管理と安全管理の手順を整える必要があります。最初の1品目のために取るより、まずOEMメーカーに製造販売元を任せて始めるほうが現実的です。メーカーの選び方は化粧品OEMメーカーの選び方にまとめています。
化粧品OEMの費用を、抑えるところと抑えないところ
| 中身 | |
|---|---|
| 抑えてよい | 最初の容器(既製の容器でよい)、最初の数量、凝った外箱 |
| 抑えない | 試作で使い心地を詰める回数、表示と広告の確認、売り方の設計 |
容器や外箱は、売れてから良くできます。使い心地と表示は、最初に外すと取り返しがつきません。
よくある質問
化粧品OEMは、最初にいくら用意すればよいですか
剤形・容器・数量で大きく変わるため、一律には言えません。「最初に一度かかる費用」と「1個あたりの単価×最初の数量」を分けて見積もってもらい、その合計に、売るための費用を足して用意します。売り切れる数量から逆算すると、必要な額が見えます。ソクラクの目安では、既存の処方のままラベルを替える形で初期費用20万円〜(300個〜)、オリジナルの処方から開発する場合は別途お見積もりです。
個人で化粧品をつくって売るのに、許可は要りますか
製造販売業の許可を持つOEMメーカーから仕入れて売るだけなら、許可は要りません。自分で中身をつくったり、容器に詰めたりする場合は化粧品製造業の許可が、自分の名前で市場に出す場合は化粧品製造販売業の許可が必要です。
オリジナルの容器にすると、費用は上がりますか
上がります。形からつくる場合は型の費用がかかり、最小の数量も大きくなりがちです。最初は既製の容器にラベルや外箱で違いを出し、売れてからオリジナルの容器を考える順番が安全です。
サプリメントもOEMでつくれますか
つくれます。サプリメントなどの健康食品は化粧品とは別の法律で扱われ、表示や広告のルールも違います。カプセル・錠剤・粉末などの形と、原料の規格から決めていきます。詳しくはサプリメント・プロテインのOEMをご覧ください。
関連ページ
- 製造開発OEM — サロン・クリニックの化粧品・健康食品
- 化粧品OEMメーカーの選び方
- 化粧品OEMが売れない理由
- エクソソームのOEM
- サプリメント・プロテインのOEM
参考:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(第12条・第13条・第61条・第66条)、愛知県「化粧品を製造販売・製造(輸入)するには」、厚生労働省 通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日)。制度の運用は都道府県によって異なることがあります。個別の判断は所管の薬務課にご確認ください。

