クリニックの動画は、撮るところまではどこでもできます。止まるのはそのあとです。私たちは自院の AFRODE CLINIC で、2023年から動画を止めずに回してきました。YouTube は238本になっています。外注ではなく自分たちで回してきて分かった、続けるための決めごとを書きます。
なぜ自院で回しているのか
企画を外に出すと、続かないからです。
撮影と編集だけを頼むと、毎回「次は何を撮りますか」から始まります。院長が忙しい月は企画が出ず、その月は空きます。空いた月が2回続くと、そのまま止まります。私たちが自院でやっているのは、企画・撮影・編集・公開・運用を切らずに一続きで持つ形です。
止まる原因は、撮影ではなく企画と公開にある
3年やってみて、詰まる場所は毎回同じでした。
- 企画 — 何を話すかが決まらない。撮る日は空けたのに題材が無い
- 公開 — 編集は上がっているのに、説明文とサムネイルが決まらず出さないまま溜まる
撮影そのもので止まったことはほとんどありません。だから力を入れるのは撮影ではなく、その前後です。題材のストックを常に持っておくことと、公開までを撮影と同じ工程に入れておくこと。この2つで止まらなくなりました。
診療を止めずに撮るための決めごと
自院でやる以上、撮影が診療を止めたら本末転倒です。決めているのは3つです。
- 撮影日をつくらない。診療の合間と休診日に寄せて、まとめて撮ります
- 1回の撮影で複数本を撮る。着替えも照明も1回で済みます
- 患者さんが映る画角では撮らない。時間帯と場所を先に決めておきます
この段取りは、他院の撮影をお手伝いするときにもそのまま使っています。診療を動かしながら撮ることに慣れているのは、自分たちが毎週やっているからです。
本数を出すために、型を先に決めておく
毎回ゼロから構成を考えていたら本数は出ません。型をいくつか決めておいて、題材をその型に流し込みます。
共感ストーリー型、対談型、視聴者からの質問に答える型、エビデンスを扱う型、機器やサービスを紹介する型。どの型で撮るかが決まっていれば、企画は「誰が」「何について」を埋めるだけになります。型の中身はクリニックの動画制作にまとめてあります。
横型のYouTubeと縦型のInstagramリールでは、伝わり方が違います。同じ題材でも、リールは冒頭の数秒で何の話か分かる形に組み直します。自院のリールは、安定して数千回再生されています。
撮影しない動画も持っておく
院内の教育・研修は、撮影せずに作れます。出演者の手配も撮影日の調整も要らないので、キックオフから初版までが早い。手順が変わったときも、その部分だけ差し替えれば済みます。
撮る動画と撮らない動画を両方持っておくと、撮影の予定が流れた月でも公開が止まりません。3年止めずに回せた理由のひとつがこれです。
公開したあと、置き場所を整えるところまでを工程に入れる
出して終わりにすると、動画は流れて消えます。撮る前に、どこに残すかを決めておきます。
- YouTube の再生リスト — 題材ごとにまとめる。あとから探せる形にする
- 自院サイトの該当ページ — 施術やサービスの説明の中に埋め込む
- 院内のサイネージ — 待合で流す。説明の手間がそのぶん減る
- 問い合わせへの返信 — よく聞かれることは、動画のリンクを返せるようにしておく
置き場所が決まっていると、1本の動画が何度も使われます。238本という数は、毎月たくさん撮ったから積み上がったのではなく、出したものを捨てずに置き続けた結果です。
自院でも同じ形をつくる
自分たちで毎週回しているものを、そのままお渡しします。撮り方だけでなく、題材の出し方と公開までの段取りごとご一緒します。
- 企画・撮影・編集・公開・運用を切らずに担当します
- 診療を止めない撮影の段取りを一緒に組みます
- 医療広告のルールを踏まえて、出せる表現を先に固めます
制作期間は2〜3週間です。1本だけのご依頼も承ります。
やっていないこと
- 患者さんの体験談は撮りません。治療の内容や効果に関わる話は、本人の同意があっても扱いが変わります
- 再生数だけを目的にした企画はやりません。来てほしい人に届かなければ意味がありません
- 「日本一」「絶対」のような比較優良広告・誇大広告にあたる表現は使いません
厚生労働省のガイドラインの考え方を踏まえて構成していますが、「準拠」や「認証」を名乗るものではありません。
よくある質問
自院で内製するのと、外に頼むのはどちらがいいですか
企画を出し続けられるなら内製が早いです。出せないなら、企画から一緒に持つ相手に頼むほうが止まりません。撮影と編集だけを切り出して頼む形が、一番続かない組み方です。
月に何本くらい出せばいいですか
本数より、止めないことのほうが効きます。少なくても毎月出ている状態を作るほうが、まとめて出して数か月空くよりも積み上がります。
先生が話すのが苦手なのですが
台本を読んでもらう形にはしません。こちらから質問して、答えてもらったものを編集でつなぎます。対談型にして聞き役を置くと、さらに話しやすくなります。
撮影で診療を止めることになりますか
止めない形で組みます。撮影日をつくらず、診療の合間と休診日に寄せて、1回でまとめて撮ります。自院で毎週そうしているので、他院でも同じ段取りが使えます。
関連ページ
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